2018年2月28日 星期三

ホトクタイ=セチェン=ホンタイジの研究






ホトクタイ=セチェン=ホンタイジの研究
定価:本體 18,000 円+稅
2002

16
世紀後半を生きたあるモンゴル人王侯の事績から、當時のモンゴルの社會、経済、宗教、文化、中國・チベットなど周辺諸地域との関係などの諸問題を考察した。
目次を表示します。

序論
略號表
凡例
第一章 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジとは
 第一節 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジ前史
  1.元朝北遷から‘モンゴル’と‘オイラド’の分裂まで
  2.アロクタイの活躍―‘モンゴル’の優勢
  3.エセンの統一―‘オイラド’の優勢
  4.モーリハイの活躍
  5.ムスリム王侯の台頭
  6.ダヤン=ハーン 
  7.バルスボルドの右翼支配
 第二節 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジの生涯
  1.家系
  2.幼少期・青年期に関するETの記述について
  3.第一次オイラド遠征
  4.‘シリムジ’進出
  5.隆慶の和議におけるセチェン
  6.セナェンの西行―『武功録』「切盡黃台吉列伝」より―
  7.トグマグ報復戦―ETより―
  8.第二次オイラド遠征
  9.敗帰後のセチェン
  10.ダライラマとの會見に向けて
  11.アルタンとダライラマとの會見におけるセチェン
  12.萬暦6(1578)年から萬暦9(1581)年までのセチェンの動き
  13.アルタンの死とセチェンのトゥメド幹渉
  14.ダライラマのモンゴル巡錫におけるセチェン 
  15.『武功録』「切盡黃台吉列伝」に見える晩年のセチェン
  16.セチェンの死
  17.略年表
第二章 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジの西方での諸活動
 はじめに
 第一節 トグマグ報復戦と第二次オイラド遠征
 第二節 青海居住への努力
  1.甘粛と青海地方における寺院建立の要求
  2.甘粛における互市の要求
  3.アルタンとダライラマとのチャブチャール會見
 おわりに 
第三章 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジの西方進出の理由
 はじめに
 第一節 オルドス、右翼モンゴルの実狀―隆慶和議のはらむ問題(1)―
 第二節 外部俘虜・逃亡者、モンゴル人逃亡者
 第三節 右翼モンゴルの貧困層
 第四節 右翼モンゴルと中原産品
  1.農業生産物(穀類)について
  2.鍋について
  3.布製品(布類・衣料)について
  4.本節のまとめ
 第五節 右翼モンゴル諸侯が西を目指す理由
―隆慶和議のはらむ問題(2)―
 第六節 西方の魅力(1)―青海の利とは何か―
 第七節 西方の魅力(2)―東トルキスタンのオアシス都市方面―
 おわりに
第四章 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジの活動と政治的立場
 はじめに
 第一節 メルゲン死後のオルドス=トゥメン
 第二節 シリムジ遠征と仏教に対する態度の変化
 第三節 隆慶の和議におけるセチェン
  1.隆慶の和議に果たしたセチェンの働き
  2.隆慶和議後のセチェンの立場と対明姿勢
 第四節 チャブチャール會見とその前後のセチェン
  1.チヤプチヤール會見に見るセチェンの動向から 
  2.トゥメド內部の諸問題におけるセチェンの動向から 
 第五節 セチェンとボショグト=ジノンとの関係
  1.ボショグトのジノン即位をめぐって 
  2.ボショグト=ジノンとの摩擦
 おわりに
第五章 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジと16世紀末モンゴル仏教
 はじめに
 第一節 アルタンと仏教との接觸
  1.最初の仏教との接觸
  2.隆慶の和議とアルタンの仏教信仰
  3.本節のまとめ 
 第二節 ホトクタイ=セチェン=ホンタイジと仏教
  1.セチェンとヴチル=トゥメイ―仏教との接觸―
  2.『武功録』「切盡黃台吉列伝」に見えるセチェンと仏教
  3.チャブチャール會見とモンゴル仏教
  4.チャブチャール會見後のモンゴルにおける仏教の展開
  5.晩年における仏教との関係
   ―ダライラマの巡錫とオルドスにおける仏教の展開―
おわりに 
結論
參考文獻
あとがき
地図1~10
系図1~4



【著者略歴】



井上 治(いのうえ おさむ1963年生まれ。東京都出身。早稲田大學大學院文學研究科博士後期課程修了,博士(文學)。早稲田大學文學部、東京大學文學部、東海大學文學部、専修大學文學部講師。島根県立大学北東アジア地域研究センター研究員、同大大学院北東アジア開発研究科・総合政策学部教授。

主な業績に、『ホトクタイ・セチェン・ホンタイジの研究』(風間書房、2002年)、「モンゴルにおける史書の受容と継承について──『白い歴史』と『蒙古源流』を事例に」(早稲田大学モンゴル研究所編『モンゴル史研究──現状と展望』、明石書店、2011年)、“Old Maps Showing Erdene Zuu Monastery from the Private Archive of Prof. W. Kotwicz.”, in: In The Heart of Mongolia. 100th Anniversary of W. Kotwicz’s Expedition to Mongolia in 1912. Cracow, 2012.


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