2015年5月30日 星期六

大清帝国の形成と八旗制






価格
7,400
判型
A5判・上製
ページ数
574
刊行年月日
2015
ISBNコード
978-4-8158-0798-6


書籍の内容
ユーラシア東方の覇権へ ——。マンジュ (満洲) 人が支配する大帝国はいかにして生まれたのか。国家=軍事システムたる 「八旗制」 を軸に大清帝国の構造を満漢文史料から実証的に解明、その帝国形成を中央ユーラシア世界と近世世界の交点に位置づけることで、新たな世界史像を描き出す。


書籍の目次
序 論
     第1節 問題の所在と本書の視座
     第2節 八旗制をめぐる諸問題と本書の課題
     第3節 歴史的展開

第Ⅰ部 清初八旗の形成と構造
緒 論
第1章 八旗制下のマンジュ氏族
     第1節 ジュシェン=マンジュ氏族と八旗制
     第2節 入関前の八旗グサ=エジェン
     第3節 天命後期の高位世職
     第4節 六部官制の内実
     第5節 出自・功績と 「功」
     小 結

第2章 八旗旗王制の構造
     第1節 両黄旗 —— ウラ=ナラ氏
     第2節 両白旗 —— イェヘ=ナラ氏ヤンギヌ系
     第3節 両紅旗 —— イェヘ=ナラ氏チンギヤヌ系
     第4節 両藍旗 —— ハダ=ナラ氏・ホイファ=ナラ氏
     小 結

第3章 清初侍衛考 —— マンジュ=大清グルンの親衛・側近集団
     第1節 ヌルハチのヒヤ集団
     第2節 ヒヤの職務と特徴
     第3節 ホンタイジ時代のヒヤ
     第4節 ヒヤ制の淵源
     小 結

第4章 ホンタイジ政権論覚書 —— マンジュのハンから大清国皇帝へ
     第1節 “スレ=ハン” ホンタイジ
     第2節 乙亥の変 —— 天聡九年正藍旗の獄
     小 結

第5章 中央ユーラシア国家としての大清帝国
     第1節 国制としての八旗制
     第2節 中央ユーラシアのなかの八旗制

第Ⅱ部 「近世」 世界のなかの大清帝国
緒 論
第6章 大清帝国の形成とユーラシア東方
     第1節 ユーラシア東方の 「近世」 とマンジュ=大清グルン
     第2節 大清帝国の興起をめぐって

第7章 「華夷雑居」 と 「マンジュ化」 の諸相
     第1節 「漢化」 ジュシェン=マンジュ人
     第2節 清初漢軍旗人の諸相
     第3節 満・蒙・漢・韓の混住と包摂
     第4節 〈華夷雑居〉 と 「マンジュ化」・「中国化」

第8章 大清帝国形成の歴史的位置
     第1節 大清帝国の形成とユーラシアの 「近世」
     第2節 大清帝国の支配構造と八旗制

補 論 近世ユーラシアのなかの大清帝国
      —— オスマン、サファヴィー、ムムガル、そして “アイシン=ギョロ朝


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杉山清彦
・現職:東京大学准教授
 所属:大学院総合文化研究科(地域文化研究専攻)・教養学部(歴史学部会)
・専攻:大清帝国史・東北アジア史
・学位:博士(文学)(大阪大学、平成12年)
・研究テーマ:大清帝国の形成過程とその統治システム・支配構造。1617世紀における、マンジュ(満洲)人王朝としての大清帝国の形成・発展過程とその支配構造、および18世紀以降のその変容・変遷過程の解明を、史上著名な八旗制の実証的研究を通して進めている。また、大清帝国を通時的・共時的に位置づけるべく、淵源としての中央ユーラシア国家、比較史としての日本統一政権~江戸幕府・近世アジア諸帝国にも関心をもっている。

略歴
昭和47(1972)年

讃岐・高松生まれ。播磨・加古川で育つ。
平成3(1991)年

兵庫県立加古川東高等学校卒業(43回生)
平成7(1995)年

大阪大学文学部卒業(史学科 東洋史学専攻) 
平成9(1997)年

大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了(史学専攻 東洋史学)
平成9-12(1997-2000)年

日本学術振興会特別研究員(Doctoral Course Fellow)
平成12(2000)年

大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了(史学専攻 東洋史学)
博士(文学)学位取得(大阪大学) 
平成13-16
(2001-04)年

日本学術振興会特別研究員(Post Doctoral Fellow, 大阪大学)
平成16(2004)年

大阪大学大学院文学研究科助手
平成17(2005)年

駒澤大学文学部専任講師(歴史学科外国史学専攻東洋史コース)
平成21(2009)年

駒澤大学文学部准教授
平成23(2011)年

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授(現在に至る)





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