価格
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7,400円
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判型
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A5判・上製
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ページ数
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574頁
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刊行年月日
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2015年
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ISBNコード
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978-4-8158-0798-6
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書籍の内容
ユーラシア東方の覇権へ ——。マンジュ (満洲) 人が支配する大帝国はいかにして生まれたのか。国家=軍事システムたる 「八旗制」 を軸に大清帝国の構造を満漢文史料から実証的に解明、その帝国形成を中央ユーラシア世界と近世世界の交点に位置づけることで、新たな世界史像を描き出す。
書籍の目次
序 論第1節 問題の所在と本書の視座
第2節 八旗制をめぐる諸問題と本書の課題
第3節 歴史的展開
第Ⅰ部 清初八旗の形成と構造
緒 論
第1章 八旗制下のマンジュ氏族
第1節 ジュシェン=マンジュ氏族と八旗制
第2節 入関前の八旗グサ=エジェン
第3節 天命後期の高位世職
第4節 六部官制の内実
第5節 出自・功績と 「功」
小 結
第2章 八旗旗王制の構造
第1節 両黄旗 —— ウラ=ナラ氏
第2節 両白旗 —— イェヘ=ナラ氏ヤンギヌ系
第3節 両紅旗 —— イェヘ=ナラ氏チンギヤヌ系
第4節 両藍旗 —— ハダ=ナラ氏・ホイファ=ナラ氏
小 結
第3章 清初侍衛考 —— マンジュ=大清グルンの親衛・側近集団
第1節 ヌルハチのヒヤ集団
第2節 ヒヤの職務と特徴
第3節 ホンタイジ時代のヒヤ
第4節 ヒヤ制の淵源
小 結
第4章 ホンタイジ政権論覚書 —— マンジュのハンから大清国皇帝へ
第1節 “スレ=ハン” ホンタイジ
第2節 乙亥の変 —— 天聡九年正藍旗の獄
小 結
第5章 中央ユーラシア国家としての大清帝国
第1節 国制としての八旗制
第2節 中央ユーラシアのなかの八旗制
第Ⅱ部 「近世」 世界のなかの大清帝国
緒 論
第6章 大清帝国の形成とユーラシア東方
第1節 ユーラシア東方の 「近世」 とマンジュ=大清グルン
第2節 大清帝国の興起をめぐって
第7章 「華夷雑居」 と 「マンジュ化」 の諸相
第1節 「漢化」 ジュシェン=マンジュ人
第2節 清初漢軍旗人の諸相
第3節 満・蒙・漢・韓の混住と包摂
第4節 〈華夷雑居〉 と 「マンジュ化」・「中国化」
第8章 大清帝国形成の歴史的位置
第1節 大清帝国の形成とユーラシアの 「近世」
第2節 大清帝国の支配構造と八旗制
補 論 近世ユーラシアのなかの大清帝国
—— オスマン、サファヴィー、ムムガル、そして “アイシン=ギョロ朝
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杉山清彦
・現職:東京大学准教授
所属:大学院総合文化研究科(地域文化研究専攻)・教養学部(歴史学部会) |
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・専攻:大清帝国史・東北アジア史
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・学位:博士(文学)(大阪大学、平成12年)
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・研究テーマ:大清帝国の形成過程とその統治システム・支配構造。16~17世紀における、マンジュ(満洲)人王朝としての大清帝国の形成・発展過程とその支配構造、および18世紀以降のその変容・変遷過程の解明を、史上著名な八旗制の実証的研究を通して進めている。また、大清帝国を通時的・共時的に位置づけるべく、淵源としての中央ユーラシア国家、比較史としての日本統一政権~江戸幕府・近世アジア諸帝国にも関心をもっている。
略歴
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